概要
「リンク先読み」機能においては、Core Web Vitalsと呼ばれる、Googleが提唱したユーザー体験を測定する指標のうち、「LCP(Largest Contentful Paint)」と「CLS(Cumulative Layout Shift)」の指標をレポート画面に表示しております。
この指標について、リンク先読み機能との関係と、SEO評価への影響について記述します。
Core Web VitalsとSEOの評価について
| 指標 | Good(良好) | Needs Improvement(要改善) | Poor(問題有り) |
|---|---|---|---|
| LCP | ≤ 2.5秒 | 2.5秒〜4.0秒 | > 4.0秒 |
| INP | ≤ 200ms | 200ms〜500ms | > 500ms |
| CLS | ≤ 0.1 | 0.1〜0.25 | > 0.25 |
Googleでは、上記のようなしきい値によって評価を3つに分け、それぞれの評価内であればSEOの評価に影響は無いとしています。
具体的には、すでにGoodの範囲内に入っているが、その中でもより数値が良いほどSEO評価が上がる、ということはありません。
あくまでも、Goodの範囲内に入れることを推奨しており、その範囲内にてCore Web Vitals以外の面でもユーザー体験を良くすることは問題有りません。
Core Web Vitalsへのリンク先読み機能の影響
リンク先読み機能では、マウスカーソルがaタグリンクに乗った時や、スクロール時等に指がaタグリンクに触れていた時等に、「prefetch」を行い、次のページに遷移する際に表示が速くなる、という機能を提供しています。
この際、リンク先読み機能として改善する指標は、Core Web Vitals(以下CWV)の指標ではなく「DCL(DOM Content Loaded)」となります。
CWVの「LCP」「CLS」については、サイト構造によって改善することも数値上少し悪化することもあります。
ただしここで重要となるのは、「Googleは、CWVそれぞれの評価内であればSEOの評価に影響は無いとしている」という点で、「DCL」を上げようとした際に仮にCWVが下がったとしても、あくまでもGoogleの定義する3つの評価内の動きであれば評価は変わらないこととなります。
つまりGoogleとしては、CWVが十分に良い場合、仮にそこが数値上下がるようなユーザー体験向上施策を行ったとしても、あくまでも同評価内に収まっていればSEOに影響は無く、むしろその範囲内においてであればユーザー体験を向上する施策等を許容している、ということと実質的になります。
リンク先読み機能のレポートへの判断方法
ここまでの内容を踏まえると、リンク先読み機能のレポートを見る際には、下記の3点を見ることが推奨されます。
- リンク先読みの対象外の状態でのLCP/CLSの指標が、そもそも「Good」の範囲内になっているか。
- DCLが向上し、ユーザー体験が向上しているか。
- LCP/CLSの指標がリンク先読み機能の対象内/外において、3つの評価基準の範囲内に収まっているか。
の3点が重要となります。
また、もしそれぞれがどのようになっていたらどのように判断すべきか、をいくつか例を上げて記載します。
① そもそもリンク先読みを入れない状態でLCP/CLSが「Good」以外の場合
根本的にまずはCWVの指標を「Good」になるよう、リンク先読み機能以外で改善する必要があります。
リンク先読み機能においては、あくまでもCWVの指標を改善するものではなく、場合によってCWVとトレードオフになる可能性もありつつ、DCLという「ユーザー体験」を向上させるものとなります。
そのため、必ずCWVがリンク先読み導入前時点で「Good」になっている必要は無いですが、リンク先読み機能というCWVへの「ノイズ」を入れない状態で、全て「Good」にしておくほうが、CWVの改善アクションがシンプルになるため、推奨しております。
② リンク先読みの導入によって、3段階の評価基準が導入前から下がってしまっている場合
どうしてもサイト構造等にはよってしまうかと思いますが、基本的にはリンク先読み機能においてCWVを大きく低下させることは無いため、もしこのようなことが発生してしまっている場合には、多くの場合元々CWVの数値がしきい値ギリギリの状態になっていたと考えられます。
このような場合には、CWV自体を先に改善し、それから改めてリンク先読み機能をオンにする、というフローを推奨しております。
③ リンク先読みの導入をしても、3段階の評価基準が導入前から変わらなかった場合
この場合に関しては、SEO評価に影響が無いままリンク先読み機能を導入できているため、そのままでも問題がない状態となります。
※その時のCWVの評価が「Good」以外の場合、先に「Good」にすることを前述した通り推奨はしております。
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