はじめに
一口にVisitやCVと言ってもその裏では様々な面における定義が必要なため、それらの数値が他ツール間で完璧に揃うことはまずありません。また1つ1つの定義では数%や数割のズレでも、それが何個も掛け合わさることにより大きな差異になることもあります。代表的な理由を下記にまとめました。
Visitで差がでる要因
PVかセッション数か
- KaizenのVisit数はPVやクリック数ベースではなくセッション数で測定されています。つまり同セッション内に複数回往訪するユーザーがいると、それは1回とカウントされます(参考サイト ※外部)
セッション維持時間
- セッションが何分維持されるかという違いになります。例えばGoogle Analyticsはデフォルトが30分に設定されている他、ブラウザを閉じた場合や別タブを開いた時の挙動、1度外部サイトに行った際のカウント方法、最大ヒット数、日付をまたいだ時の挙動など、設定が細かく指定されています(参考サイト ※外部)。一方Kaizenの場合はデフォルト12時間となっている「セッション維持時間」の間は常にそのセッションが維持されるという設定になっています。また、Kaizenのセッションはテスト対象やゴールに関わらずタグの設置されている同一ドメインページにアクセスするとセッション維持時間が更新されます。
- さらに上記の設定は、Chromeの「中断した箇所から続ける」時の仕様、モバイルサイトでのSSLページでの取扱など、ブラウザごとやデバイスごとに様々なケースが発生します。
Cookieの維持時間
- Kaizenは1st Party Cookieによってどのユーザーがどの案を見たかという情報を保存していますが、代表的な計測ツールであるSiteCatalystは3rd Party Cookieでの計測も可能となっており、ブラウザー設定により3rd Party Cookieが一部ブロックされる場合もあるので差分が発生します。
その他の条件
- KaizenのJSタグと自社で利用しているツールのタグの設置位置が異なり、その間でユーザーがブラウザを閉じたり別のページに移動してしまう
- ページにどちらかのタグを入れ忘れている
- Kaizenのテスト実行条件やターゲットURL設定と、自社ツールでの測定対象条件とに差分がある
- Kaizenで同ページで同時に実行している他のオファーがあり、数値の計測がバッティングしている
- アクセス解析ツールの設定で、社内や特定のIPからのアクセスを除外している(Kaizen側では特にそういった設定はできません)
CVで差がでる要因
- KaizenではVisit対象となったユーザーが、「セッション維持時間」内にゴール条件を達成した場合に1CVとしてカウントされます。いわば上記のVisitでの要因が2乗でかかることになるため、差が大きく発生しやすくなっています。
問題があるケース
- 以上の様に、Kaizenと他ツールの間では数値に基本的に差分は出るものですが、例えばKaizenの1つのエクスペリエンスの中で、Visit数がCV数より少ない、という様な場合は異常である可能性が高いためテクニカルサポートにお問い合わせください。
- また、KaizenのVisitが他ツールの30%減であるようなケースから、急に30%増に切り替わるなど、その差分の割合が急に変わるような場合も異常な可能性が高いためテクニカルサポートにお問い合わせください。
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