概要
Kaizen Platform のエクスペリエンス情報を Adobe Analytics に受け渡すことで、Adobe Analytics 上でテストやユーザーの解析を行うことが可能です。
本項では、Adobe Analytics と Kaizen Platform との連携方法について説明します。
なお、2017年12月現在の Adobe Analytics、Kaizen Platformの仕様やUIに基づいて説明しています。各ツールのアップデートによっては、最新の仕様やUIとは異なる可能性がありますのでご了承ください。
注意!
テストのタイプが「スプリットURL」の場合、連携ができませんのであらかじめご了承ください。
1. Kaizen Dashboard 側の設定
エクスペリエンスの設定 > 詳細設定 タブを開きます。
外部サービスとの連携 のエリアにある Adobe Analytics に情報を送信する にチェックします。
変数名 の欄に eVar72, prop44 など Adobe Analytics で利用可能な変数名を入力してください。複数の変数に値を渡す場合はカンマ区切りで複数入力できます。
変数名の入力が完了したら 保存する を押して設定を保存します。
2. テスト対象ページ(HTML)側の設定
次に デザインを改善するページの URL の HTML に以下のコードを追記します。
「テスト対象」が「ページ修正(UIエディター)」または「ページ修正(スプリットURL)」の場合
try { kzs("activateSiteCatalyst"); } catch(e) {}
コードを追記する位置は以下の通りです。
- Kaizen Platform の JavaScript コードより下
設置例
<script language="JavaScript" src="XXXXXXX/s_code.js"></script>
<script data-kz-key="XXXXXXXXXX"
data-kz-namespace="kzs"
src="https://cdn.kaizenplatform.net/X/YY/123456789.js"></script>
<script>try { kzs("activateSiteCatalyst"); } catch(e) {}</script>
<script>
// そのサイトで元々 Adobe Analytics 用に設定していた変数
s.pageName = 'LP1';
s.prop19 = 'pc';
// Adobe Analytics にトラッキングを送る部分
var s_code=s.t();if(s_code)document.write(s_code);
</script>
上記のコード kzs("activateSiteCatalyst") が実行されると Adobe Analytics の s オブジェクト内の指定変数に対して エクスペリエンスで採用されたデザイン案の ID が代入されます。
例えば以下のような動作となります。
- ある訪問者が デザインを改善するページの URL にアクセスした
- エクスペリエンスID が 100798 の エクスペリエンスが実施された
- Adobe Analytics に情報を送信する の欄に 変数名 として eVar72 と入力してある
- 適用されたデザイン案の デザインID は 101556 だった
- 上記の場合は s.eVar72 に Exp_100798_Variation_101556 という値が代入されます。
表:KaizenPlatformのテスト状況とAA連携で送られてくる値一覧
KaizenPlatformのテスト状況 | AA連携で送られてくる値 |
---|---|
オリジナル案を適用(ID:123) | Exp_〇〇 Variation-1 |
Kaizenデザイン案を適用(ID:456) | Exp_〇〇_Variation_456 |
対象外バケット | Exp_〇〇_Variation_control |
テスト実行割合外 | AAのイベントトラッキングは飛ばない |
詳細な仕様は以下の通りです。
- デザイン案として オリジナル が採用された場合は、 デザインID は -1 となります。
- エクスペリエンスの ID はエクスペリエンスを開き、画面上部にあるエクスペリエンスの名前の下に記載されています。
- デザイン案 ID は エクスペリエンスの レポート や デザイン案 のタブ内で各デザイン案の右下に表示されています。
- デザインを改善するページの URL 以外ではkaizenの計測情報が変数に代入されませんので、ご注意ください。
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