概要
このページでは、オリエンシートの役割や、作成する手順について説明します。
内容についても説明しているので、グロースハッカーの皆様の理解の手助けにもなるかと思います。
オリエンシートとは
オリエンシートとは、デザイン案の募集要項をまとめた企画書のことです。
本資料には、ABテストを行う目的や目標、制限事項、注意事項などが詳細に書かれています。
オリエンシートを使用することで、CS担当者はKaizenPlatformへ登録してくれているグロースハッカーに対し、デザイン案の制作を依頼します。
KaizenPlatformではオリエンシートのテンプレートを用意しており、テンプレート内の各項目を埋めていく形で資料を作成します。本ヘルプページでは、弊社ホームページ(2022年2月時点)を対象とした、サンプルのオリエンシートを参考にしながら、各シートの項目に記載する内容について解説していきましょう。
注意
記載している内容については、例です。実際に弊社が分析した内容や、実施している施策とは異なります。
また、弊社ホームページのデザイン案募集は行っておりません。
オリエンシートの内容
オファー概要
オファー概要のシートには、「テスト対象とするページの画面キャプチャ」「ページ内の各ブロックの変更可否」「依頼内容の要約」などを記載します。
条件&要件概要
ページ内の各ブロックの内容をテストで変更してよいか「変更可」「変更不可」のいずれかで記載します。
- <変更可>
テストにて変更可能なブロックです。
- <変更不可>
テストにて変更不可能なブロックです。
多くの場合、ヘッダー部分やフッター部分はWebサイト内で統一するため、変更不可となるケースが一般的です。
依頼内容要約
どのページをテストするのか、現状の課題は何か、どのように解決したいのかなど、オファーの要約を記載します。
変更可能ブロックに動的要素がある場合や、その他注意事項がある場合は、「※注意」の事項に必ず記載しましょう。
【参考】サイトストラクチャ
サイトへ訪問したユーザーが、どのようにしてテスト対象ページへ遷移するのか、また、どのようにしてテスト対象ページからCVページへたどり着くのかを記載しましょう。
【補足情報】遷移導線とターゲットユーザーなど
サイトやテスト対象ページに関するその他の情報を記載しましょう。
ターゲットユーザー
テスト対象ページがターゲットとしているユーザーの詳細なペルソナについて記載します。クライアント企業様にヒアリングをする、オリエンシート作成者自身が業界についてリサーチをするなどして、ペルソナ像を可能な限り明確に洗い出しましょう。
本項目には、「そのページが達成すべき目的に関連したユーザー特性」を記載しておくと、グロースハッカーがデザイン案を作成する助けとなります。
課題・仮説・施策
テスト対象ページにおける課題や、どのように改善することで課題がクリアされると考えているかを、具体的に記載しましょう。
課題・仮説
「テスト対象ページが抱えている課題は、何が原因なのか」の仮説を考えて記載します。仮説の洗い出し方にはいくつかの方法があり、代表的なものとしては以下となります。
- オリエンシート作成者自身がそのページを初めて利用した際に「ここが理解しにくい」「使うときにストレスになる」と感じた箇所をメモしておき、その理由を言語化する。
- 同業他社で優れたUIを持っているWebサイトを分析・研究し、その良い部分を改善内容に盛りこむ。
- ページが達成すべき目的から逆算し「こういう目的のページならば、本来はこういうデザインになっているべきだ」と考える。
施策
「課題仮説」の項目で立てた仮説を元にして、デザイン案の大まかな方針を提示します。
オファー内容詳細
オファー内容詳細のシートには、より詳細な情報を盛りこみます。
条件
ページ内の各ブロックに対し「削除」「文言変更」「要素移動」「デザイン変更」などを実施してよいかを、OKまたはNGで記載します。
要件
そのブロックをどのような方針で変更すべきか、要件を記載します。
変更の目的や懸念点、参照すべき資料、使ってよい画像素材、変更の度合いなどの情報を盛りこみましょう。
【注意】デザインルール
「ページをデザインするにあたってのポリシー」「使用できる画像素材」「使用するロゴの規定」などを記載します。
デザインポリシー(文字・色など)
使用するフォントの種類や利用する色など、デザイン変更をする際に守るべきルールを記載します。
画像素材
使用できる画像素材の有無と、素材がある場合はその素材が置かれている場所を記載します。
また、フォトストックサービスなどの画像素材を使用してよい場合は、その旨も記載します。
ロゴ規定
サイトロゴの変更不可を記載します。
【注意】テスト設定概要
テスト対象のページURLや、対象デバイスなど、動作確認時に必要な情報を記載します。
グロースハッカーの方が作業をする上で重要な内容が詰まっているシートであるため、必要な情報は漏れなく書いておきましょう。
ログイン後のページを対象とする場合、テストアカウントの情報も記載しましょう。
対象デバイス・対象ブラウザ
PCやSP(レスポンシブ)、ブラウザなど、どのようなデバイス環境でテストすべきかを記載します。
動的箇所の有無
テスト対象ページ内に、動的に表示が変わる箇所が有るか無いかを記載します。
複数URL対象か
テスト対象ページのURLが、複数あるかどうかを記載します。
ターゲットページ
テスト対象ページのURLを記載します。
Editor用URL
Kaizen Editorを設定し、検証対象とするページURLを記載します。本項目は、グロースハッカーの作業のしやすさに直接的に影響するため、特に注意が必要です。
例えば、渡すパラメーターの種類によって表示される内容が変わるページなどは、なるべく多くの項目が表示されるURLにしておく方が検証作業は容易になります。
下記に列記する他に、記載するべきと判断された内容があれば、項目を増やしていただいて構いません。
ゴールID・URL
このオファーで達成すべきゴールと、それに付随したサブゴールを記載します。
- メインゴール
オファーで達成すべきゴールを記載します。メインゴールは1つだけ設定可能です。
このゴールをどれだけ達成できたかによって、改善率が計上され、グロースハッカーのデザイン案の成績が評価されます。
- サブゴール
オファーで達成したいサブ(副次的)ゴールを記載します。サブゴールは複数設定することが可能です。サブゴールの達成率によって、グロースハッカーのデザイン案の成績が評価されることはありません。あくまで、改善施策の効果を測るための目安として用いられます。
【注意】テスト用URL/パターン
テスト対象となるページが複数ある場合、どんな内容のページか、どんなURLなのかを記載します。
担当者
オファー管理担当の連絡先を記載します。
メールアドレスを書いておくのがおすすめです。
社内管理用: ヘルプページ用オリエンシート
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